- 2025.2.23-2025.4.13
- ちいさきかわいいものたち―ひな飾りと御所人形
日本では古来、「ちいさきもの」を可愛らしいと愛でる文化がありました。清少納言は『枕草子』の中で「何も何も、ちいさきものは、みなうつくし」と述べ、葵の小さな葉や幼児が丈の短い着物を着て歩き回る様子、そして雛の調度などを「うつくしきもの(かわいらしいもの)」と表現しています。また江戸時代には、幕府の奢侈禁止令により、小さくも精巧に作られたひな人形やひな飾りが多く製作され、人々の愛玩の対象となりました。
本展では、こうした「ちいさきもの」に焦点を当て、当館のコレクションの原点でもあるひな人形やひな飾り、御所人形の中から、長年下瀬家において愛されてきた小さな可愛らしい作品をご紹介いたします。源氏物語の全54帖の各場面が精緻に描かれた源氏絵の貝合せや装飾が華やかな裁縫道具と化粧道具、幼い子どもの姿をしたあどけない表情の御所人形など、ちいさきかわいいものたちの世界をお楽しみください。
基本情報
- 休館日
- 月曜日(祝日の場合は開館)
- 開館時間
- 9:30-17:00
- 観覧料
- 一般1800円(1500円)
高校生・大学生900円(800円)
中学生以下無料
( )内は20名以上の団体(要予約)および大竹市民
- 主催
- 一般財団法人下瀬美術館/中国新聞社
- 後援
- 広島県教育委員会、大竹市教育委員会