ABOUT

美術館概要

美術館の成り立ち

下瀬美術館は2018(平成30)年、丸井産業株式会社の創業60周年を機に構想され、2023(令和5)年3月に開館しました。代表取締役である下瀬ゆみ子が先代の創業者・下瀬福衛と下瀬静子から受け継ぎながら形成してきたコレクションを保存、公開する施設です。今後も、国内外の美術工芸品を収集、保存、調査研究し続け、展覧会企画等の活動を行うことで、広島県大竹市から日本の文化の発展に寄与してまいります。

建築について

海岸線と平行に並び建つエントランス棟、企画展示棟、管理棟。この3棟は、渡り廊下を含めたすべての外壁が長さ190m、高さ8.5mの「ミラーガラス・スクリーン」で一体化されています。建物の海側には水盤を設け、その上に色とりどりのカラーガラスに覆われた8つの可動展示室を配置。またその隣には、四季折々の草花が見られるエミール・ガレの庭も造園しています。ミラーガラス・スクリーンによってこれらのランドスケープが映り込み、瀬戸内海の風景が増幅されつつ大きな建築の存在感が消されるのです。

ロゴ・サインについて

施設内のデザインを手掛けたのは、グラフィックデザイナーの原研哉氏。美術館のロゴマークは、海と平行する伸びやかな建築に呼応し、やや扁平なかたちの文字で表現しています。
美術館をはじめSIMOSE全体を案内・誘導するのは、黒い円から細長い脚がのびた通称「アントサイン」。まるで自然の一部のように景観にほどよく溶け込みながら、円形の盤面を縦横に重ねることで、知りたい情報を分かりやすい順番で伝えられる構造としています。